近年、地球温暖化や環境汚染により、海洋環境は刻々と変化してきており、水産動植物の
生息域などにも、その影響が表れています。
それら水産資源の恩恵を受けている我々の課題は、将来を見据えて『資源を守り・育てる』
ことです。弊社の人工魚礁・増殖礁は、魚類の蝟集効果はもとより、大小空間による
『逃避場・隠れ場』の提供、餌料培養基質による『餌場』の提供、対象水産資源にあわせた
基質による『産卵場・育成場』の提供が可能です。また対象生物の資源保護を目的とした
独自の配置提案などで効果的な造成案をご提供させて頂きます。
餌料培養機能
弊社の魚礁製品に産業副産物を利用した餌料培養ユニットを設置することが可能です。
主に貝殻や石材を利用した餌料培養ユニットを、ピラミッド型魚礁に取付けた実績があります。
浅海域から大水深まで貝殻供試体の引上げ試験を実施しています。餌料培養ユニット内には、
節足動物の端脚目、十脚目や環形動物などの選好性餌料動物が多く生息しており、
魚礁機能及び増殖機能の促進に期待できます。
魚類の保護育成
クリスタル礁には、魚類の幼稚仔魚が多く蝟集した実績があり、魚類の育成礁としての効果に期待できます。
左の写真からマダイの幼魚、コロダイの幼魚になります。右の写真のコショウダイとコロダイの成魚は、
魚礁周辺を回遊しており、コロダイの幼魚から成魚まで魚礁設置区画内で生育していると考えられます。
イセエビ増殖
アルガーリーフイセエビ礁は、稚エビから成エビが生息しやすいように、入り口付近が広く、
奥に行くに従い狭くなる孔構造となっています。左の写真から静岡県、鹿児島県で、大小様々な
イセエビの生息が確認されております。
ヤリイカ産卵
テラス型育成礁GT型は、ヤリイカの産卵を目的としおり、卵嚢の付着面(天井面)は74.90㎡あります。
左の写真から青森県、新潟県、山口県のヤリイカ卵嚢の付着状況になります。
餌料培養ユニット | |||||
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型 式 | 寸 法 L×B×H (m) |
重 量 (ton) |
基質の種類 | 基質の特徴 | シートカタログ (PDF) |
Z 型 | 1.09*1.09*0.33 | 0.185 | 貝殻、石材、間伐材 | 餌料培養 |
クリスタル礁 | |||||
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型 式 | 寸 法 L×B×H (m) |
重 量 (ton) |
空容積 (㎥) |
基質の特徴 | シートカタログ (PDF) |
CN-1 | 6.00*6.00*2.20 | 10.68 | 37.47 | 幼稚仔魚の 保護育成 | |
CN-2 | 8.00*6.00*2.20 | 15.72 | 55.87 | ||
CN-3 | 10.00*6.00*2.20 | 20.77 | 74.27 |
アルガーリーフ(イセエビ礁) | |||||
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型 式 | 寸 法 L×B×H (m) |
重 量 (ton) |
生物付着面積 (㎡) |
基質の特徴 | シートカタログ (PDF) |
ARW6-3F(GS)I | 3.80*4.38*1.32 | 21.45 | 114.07 | 藻類+イセエビ |
テラス型育成礁(ヤリイカ産卵礁) | |||||
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型 式 | 寸 法 L×B×H (m) |
重 量 (ton) |
生物付着面積 (㎡) |
基質の特徴 | シートカタログ (PDF) |
GT2 | 4.00*4.00*1.08 | 10.29 | 60.69 | ヤリイカ産卵 | |
GT4 | 4.00*4.00*2.16 | 20.58 | 121.39 |